【前編】スポンサー獲得を目的とした今すぐ作れるSNSコンテンツ10選

【前編】スポンサー獲得を目的とした今すぐ作れるSNSコンテンツ10選

今回は、プロスポーツチームに於ける、スポンサー獲得を目的とした、今すぐ作れるSNS(デジタル)コンテンツについて、私が海外のサッカークラブでマーケティングの仕事をしていた時の経験から、スポンサー獲得と親和性の高いコンテンツを紹介したいと思います。

スポーツ界も「デジタル化」が重要だと言われるけど、どういうこと?
スポンサーからSNSを活用した施策をできないか?と相談されたけど、どうすれば?

そんな悩みに、各コンテンツに関して、海外クラブの参考SNS画像も添付して行き、画像が多くなりますので、今回は【前編】【後編】に分けて書いていきたいと思います。
またそのコンテンツに対して、親和性の高いスポンサー企業の業界についても考察して行きます。

今すぐ作れるコンテンツ10選

SNS(デジタル)コンテンツのスポンサー獲得に於いて、今すぐ作れるコンテンツを10個ご紹介します。
そのコンテンツとは、

  1. 日々の練習風景
  2. ケガ人の情報
  3. マッチデー情報(直近のホームゲームの情報)
  4. 選手の誕生日
  5. 試合の登録メンバーの発表
  6. 試合のスターティングイレブン発表
  7. ホームゲームの観客入場者数の発表
  8. ゴール速報
  9. 試合結果速報
  10. 試合スタッツ情報

です。

このリストを見て、

既にこのコンテンツ作ってます!

と思う方も多いのではないでしょうか?

そうです、既に作ってるんです!

「今すぐ作れる」とご紹介させてもらったのは、既に作っているSNSコンテンツに「スポンサー露出」という視点を加えるだけで、そのSNSコンテンツは「スポンサー獲得」の為のコンテンツに変わるからです。

少し視点を変えれば、「スポンサー露出」のコンテンツになるSNSの投稿は沢山あるのですが、今回はプロサッカーチームのホームゲーム開催週の1週間を想定して、「今すぐ作れる」10個のSNSコンテンツを説明して行きたいと思います。

視点を変えれば、既に作っているコンテンツがスポンサー獲得に繋がる



日々の練習風景

この日々の練習風景に関しては、ホームゲーム週に限らず毎日更新(非公開練習の日は除く)しているチームがあるぐらい、一般的なSNSのコンテンツですよね。

そのSNSの写真の中にスポンサーを入れたり、コメント上にスポンサー企業様のロゴや名前を露出をしたり、ハッシュタグを追加するだけで、SNSの一投稿が「スポンサー露出」のコンテンツに変わります。

このSNSコンテンツのイメージは、

  • 選手と共に
  • ハードワーク
  • 選手のそばに

という印象を持たせることができ、

親和性の高い企業や業種は、

  • ユニフォームメーカー
  • トレーニング機器メーカー
  • カメラメーカー

などが挙げられます。

この日々の練習風景は、投稿頻度が多いSNSコンテンツになりますので、最も「露出頻度」の多いコンテンツになるでしょう。ですのでポイントは、頻度の高い投稿に毎回スポンサーロゴが付いていると、皆さんがYouTube広告や、Yahooを開いた時に毎回出て来る同じ広告に「また!?」と抱く感情と同じ様に、多少マイナスイメージを作りかねないので、使用する写真の中にさらっと写し込むのが良いかもしれませんね。

【参考】複数枚写真を使い、その内の1枚にバッチリ、スポンサーロゴを露出

ケガ人の情報

この情報に関しては、賛否両論あると思います。試合が近づいているのに、ケガ人の情報を出してしまったら、相手チームが試合の登録メンバーの予想がし易くなるというリスクもあります。

ただこの考えに関しては、日本と海外とで違いがありますので、その視点に関しては、こちらのブログにも記載していますので、参考までに見てみてください。

このコンテンツのイメージは、

  • メディカル、医療
  • リカバリー
  • 健康

という印象をもたせることができ、

親和性の高い企業や業種は、

  • 病院
  • 医療関係の専門学校
  • 医療機器メーカー
  • 健康食品メーカー

などが挙げられます。

イメージしにくいかもしれませんので、参考に下記をご覧ください。

【参考】画像の中央下部に、チームのメディカルスポンサーのロゴ

マッチデー情報

先に申し上げた通り、今回のテーマはホームゲーム開催週を想定したSNSコンテンツのご紹介ですので、もちろん週末のマッチデー(試合)情報もコンテンツになります。

このコンテンツのイメージは、

  • スケジュールの告知
  • チケットの販売促進
  • スタジアムに行こう!
  • 一緒に応援にしよう!

という印象を持たせることができますので、

  • 新聞社
  • ベッティング会社
  • チケット会社
  • 交通系会社
  • ビール会社

などの会社がスポンサー候補として、挙げられます。

【参考】画像の中央下部に、ビール企業のロゴ

選手の誕生日

ホームゲームの開催週に限らず、「誕生日」に関しては年間を通したSNSコンテンツとして活躍しますよね。

選手だけに限らず、監督、マスコットを入れたり、シーズン中の移籍を考えれば、年間を通して、30~35のコンテンツぐらいにはなるのではないでしょうか?

このコンテンツのイメージは、

  • ハッピー!
  • プレゼントを買う
  • 記念日

という印象を持たせることができ、

  • おもちゃメーカー
  • ショッピングモールや百貨店
  • 写真屋

またこの「誕生日」コンテンツの「ハッピー」というイメージから、業界に絞らずとも、その企業のブランドイメージや広く知られている企業理念やスローガン等に「ハーピー」や「幸せ」というメッセージが直接的に含まれていれば、十分にこのSNSコンテンツとの親和性が高いと言えるでしょう。そう考えれば、スポンサー営業をする際のターゲット企業の数は一気に増えますよね。

ブランドイメージから親和性のある企業を探すとターゲットが拡がる

【参考】画像の中央下部に「全ての人にハッピーを届ける」を企業理念(ミッション)に掲げる企業のロゴ

試合の登録メンバーの発表

このSNSコンテンツは少し視点を変えてみましょう。

実はこのSNSコンテンツには、ファン・サポーターに対して、ポジティブとネガティブの両方のイメージを抱かせることになります。

ポジティブ感情

  • ファンの期待するベストメンバーだった
  • ケガから復帰した選手がメンバー入りした
  • 推しの選手がメンバー入りした

ネガティブ感情

  • ファンの期待するベストメンバーではなかった(前節、敗戦したメンバーのまま等)
  • 消極的な采配が予想できるメンバー構成だった
  • 推しのメンバーがメンバー入りしなかった

もちろん、ファン・サポーターはどんなメンバーであれ、試合を向かえれば全力で「応援」するマインドになってますが、このSNSコンテンツが投稿された「瞬間」はファン・サポーターそれぞれで、

「ポジティブ」「ネガティブ」の両方の感情が生まれます

つまり、スポンサー企業のブランディングとしては、どっちにファン・サポーターの感情が振れるかわかりませんので多少リスクがあります。ですので、このSNSコンテンツに対する相性の良いスポンサー企業は、私の私見ではありますが、

  • ユニフォームスポンサー
  • ユニフォームサプライヤー
  • その他トップカテゴリーのオフィシャルスポンサー(高額)
  • 当該ホームゲームのマッチデースポンサー

がおススメです。

なぜなら、上記スポンサー企業は、ファン・サポーター感情から推測すると、

「勝っても、負けても」応援し続けてくれているスポンサー企業

であり、「金銭面」で多大なサポートをチームが受けているという認識をされています。いわば「同志」という感覚を抱いているファン・サポーターが多いはずです。

登録メンバーが発表された「瞬間」には「ポジティブ」「ネガティブ」両方の感情がSNS上でも拡散します。ただ時間が経てば、その感情は「それでも俺たち(ファン・サポーター)は応援するぜ!」のマインドに向かって行きます。

その感情に寄り添うのは、いわば「同志」であるスポンサー企業群が適切だと、私は経験上思っております。

【参考】画像中央下部に、ユニフォーム胸スポンサーのロゴ

【前編】まとめ

ここまで、スポンサー獲得を目的とした、今すぐ作れるSNS(デジタル)コンテンツについて【前編】の5つをご紹介してきました。

ご覧になって気付いたと思いますが、参考にしている投稿はスペイン・ラリーガに所属するレアル・ベティスの投稿です。彼らは、チーム成績こそ近年不振が続いていますが、SNSのフォロワー数はなんとラリーガの中で、「バルセロナ」「レアル・マドリード」「アトレティコ・マドリード」についで、4番目に多いんです。

参考にさせていただきました通り、彼らのデジタルマーケティングはその数字が証明している通り、特に優れていると個人的に思ったので引用させていただきました。

引き続き、【後編】に関しても更新しますのでお待ちください!