スポーツ×アートで難民支援の新しいカタチ【若年層の取り込みにアートをミックス:UNHCR】

スポーツ×アートで難民支援の新しいカタチ【若年層の取り込みにアートをミックス:UNHCR】

国連難民高等弁務官事務所であるUNHCRは、人々を結びつけるスポーツの力を祝う、第2回難民青年アートコンテストの受賞者を発表しました。
受賞したデザインのうちの5つは、サッカーボールにプリントされオンラインで販売されており、その収益は難民向けのスポーツプログラムに寄付されます。


(引用:UNHCR, the UN Refugee Agency公式Twitterアカウント)

世界中の100か国から総勢1,600人を超える若手アーティストが「TogetherthroughSport」テーマに関連するアートワークとサッカーボールのデザインを提出しました。参加した若手アーティストの3分の1は、自分自身が難民、難民申請者、または国内避難民だったとのこと。

受賞した5つのデザインのアーティストは、
・インドの16歳のアフガニスタン難民である、ナディラ
・10歳のアイルランドのフットボールファン、ジェームス
・サウジアラビアの12歳のパレスチナ難民、ハラ
・イタリアに住み、スペシャルオリンピックスにアドバイスもするカメルーン出身の23歳の難民サッカー選手、ジェラルド
・ブラジルの仮設住宅に住む12歳のベネズエラ人、スカーリー

今年の難民アートコンテストでは、UNHCRの使命にとって重要な2つの問題が強調されており、それは逃げることを余儀なくされた人々のサポートに若者が関与する必要性と、世界中の難民の心身の健康をサポートするスポーツの重要性に関してです。

サッカーボールは、非営利団体のボールメーカーであるAlive and Kickingと提携して生産され、ボールは2021年10月末までオンラインで販売されます。販売されたボール一つ毎に、15ポンドが難民にスポーツ施設や設備へのアクセスを提供するUNHCRプログラムに寄付されます。

スポーツを通じた難民支援の活動は、現在世界中で様々な活動がありますが、若年層の関心を得るためにそこに「アート」をミックスした活動は、非常に興味深く、今後も新しい試みが期待できるだろう。